AI研修の見積りを何社か取ると、たいてい混乱します。ある会社は「1名5万円」、別の会社は「1回80万円」、また別の会社は「200万円から」。同じ「AI研修」という言葉なのに、数字が10倍以上違う。
先に結論を書きます。AI研修の費用は「1回いくら」ではなく「1人あたりいくら」に直さないと比較できません。各社が出している金額は、そもそも数える単位が違うからです。単位を揃えた瞬間に、高い安いの判断は驚くほど簡単になります。
この記事では、AI研修の費用相場を提供形態ごとに整理したうえで、合同会社Yukarimiの料金も定価・割引価格ともすべて公開します(1人あたり32万円〜・税込/各コース12時間)。さらに、見積書で必ず見るべき3つの数字と、助成金が使えた場合に実質負担がいくらになるかの計算方法までまとめました。「で、実際いくらかかるんですか」に、逃げずに答えます。
結論|AI研修の費用は「1回いくら」ではなく「1人あたりいくら」で比べる
AI研修の価格表示には、大きく2つの数え方があります。
- 1回いくら(開催単位)…講師が1回出向いて、集まった人全員に話す。人数が増えても金額は変わらない
- 1人いくら(受講者単位)…受講する人の数だけ費用がかかる。人数が増えれば総額も増える
この2つを並べて「A社は80万円、B社は32万円だからB社が安い」と判断すると、ほぼ確実に間違えます。前者は20人受けても80万円、後者は20人受ければ640万円になり得るからです。
ただし、これは「1回いくら」の方が得だという話ではありません。両者は中身が違います。1回いくらの研修は、人数が増えるほど1人あたりの単価が下がる代わりに、1人ひとりの手を動かす時間も比例して減っていきます。50人が同じ会議室で講義を聞けば1人あたり1.6万円ですが、その50人が翌日から自分の業務でAIを使えるようになっているかは別の話です。
逆に1人いくらの研修は、金額の上では割高に見えます。その代わり、費用が「受講した人の数」に連動しているぶん、誰が何を持ち帰ったかが金額と一対一で対応します。「導入しても結局誰も使わなくなるんじゃないか」という不安に対しては、この構造の方が答えやすい。
どちらを選ぶべきかは、目的次第です。「全社に一度知らせたい」なら前者、「特定の人を確実に動けるようにしたい」なら後者。まず自社がどちらを買おうとしているのかを決めてから、その土俵の中で金額を比べてください。
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AI研修の費用相場|提供形態で4タイプに分かれる
まず、市場全体の目安を整理します。以下は各社が公開している料金情報を横断して見たときの一般的な相場であり、特定の会社の価格ではありません。実際の金額は内容・地域・時期で動きます。研修そのものの内容・形式・会社の選び方は法人向けAI研修とは?内容・形式・費用と会社の選び方にまとめています。
| タイプ | 一般的な相場 | 数え方 | 向いている目的 |
|---|---|---|---|
| eラーニング型 | 1人あたり年間5〜10万円前後 | 1人いくら | 広く浅く、まず全社に触れさせる |
| 講師派遣・集合研修型 | 1回30〜150万円前後 (半日30〜50万円/1日80〜150万円) | 1回いくら | 一度に大人数へ同じ話を届ける |
| 業務特化カスタマイズ型 | 100〜300万円超 | 1回いくら+設計費 | 自社の実業務に合わせて作り込む |
| 少人数・実践型 | 1人あたり数十万円規模 | 1人いくら | 受けた人が自力で動けるようにする |
なぜ同じ「AI研修」で10倍以上の差が出るのか
差の正体は、ほぼこの3つに集約されます。
- 教材が使い回しか、自社向けに作るか。既製の教材を流すなら安く、自社の業務フローを聞き取ってカリキュラムを組むなら高くなります。差額の多くはここです。
- 聞くだけか、手を動かすか。講義を聞くだけなら講師の時間しかかかりません。受講者が自分の業務でツールを組み立てるところまでやるなら、講師が1人ひとりを見る時間が必要になります。
- 研修で終わりか、その後があるか。研修当日だけの契約か、終わったあとの質問対応や運用の伴走まで含むかで、金額の桁が変わります。
「研修だけやって終わりじゃ困る」と考えているなら、見積りの安さより3番目がどう書かれているかを先に見てください。ここが空欄の見積りは、安く見えても後から別費用が乗ります。
Yukarimiの料金をすべて公開します(3コース・1人あたりの価格)

相場の話だけして自社の金額を伏せるのはフェアではないので、公開している料金をそのまま載せます。すべて1人あたり・税込、研修時間はいずれも12時間です。
| コース | このコースのゴール | 研修時間 | 定価 | 2026年中の価格(20%オフ) |
|---|---|---|---|---|
| 基礎コース | 生成AIを日常業務で使いこなせる | 12時間 | 40万円/人(税込) | 32万円/人(税込) |
| Claude Codeコース | 特定の業務フローにAIを組み込んだ仕組みを自作・運用できる | 12時間 | 50万円/人(税込) | 40万円/人(税込) |
| 組織トップ層向けコース | 全社的にAIベースの業務へ移行し、ビジネス構造を変革できる | 12時間 | 60万円/人(税込) | 48万円/人(税込) |
※2026年中の割引価格です。最新の価格はAI研修サービスのページでご確認ください。
12時間は、都合に合わせて分けられます
各コースの研修時間は12時間ですが、これを何回に分けるかは調整できます。まとめて2日で終える形でも、業務の合間を縫って複数回に分ける形でも構いません。現場を長時間止められない会社ほど、ここは効いてきます。
また、受講人数に制限はなく、最少催行人数もありません。1名からでも受けられます。「まず一部署で試したい」「推進役になる社員を1人だけ先に受けさせたい」という進め方が、そのまま可能です。
総額は「1人あたりの単価 × 受講人数」で決まります
この3コースはいずれも1人あたりの価格なので、総額の計算はシンプルです。
- 基礎コースを1名だけで受ける → 32万円(税込)
- 基礎コースを1部署5名で受ける → 32万円 × 5名 = 160万円(税込)
- 基礎コース3名+Claude Codeコース2名 → 96万円+80万円 = 176万円(税込)
- 組織トップ層向けコースを役員2名で受ける → 48万円 × 2名 = 96万円(税込)
複数の部署に展開したり、研修後の伴走支援を組み合わせたりする場合は、数百万円規模になるケースもあります。ただしそれは「高いプラン」があるという意味ではなく、受講する人数とスコープが増えた結果です。金額の構造が単価×人数なので、どこまでやるかを削れば総額も素直に下がります。
見積書で必ず見る3つの数字
複数社から見積りを取ったら、総額の欄はいったん無視して、次の3つに直してください。この3つが揃うと、まったく違う形の見積りでも同じ土俵に乗ります。自社の数字も同じ土俵に乗せるので、あわせて確認してください。
① 1人あたりに直す(総額 ÷ 受講人数)
「1回80万円・定員20名」なら1人あたり4万円。「1人32万円」ならそのまま32万円。この時点で8倍の差が見えます。大事なのは、この8倍が中身の差として説明できるかどうかです。説明できるなら高い方を選ぶ理由になり、説明できないなら安い方で十分ということになります。
② 1時間あたりに直す(1人あたり ÷ 研修時間)
次に、1人あたりの金額を研修時間で割ります。Yukarimiの各コースは12時間なので、計算するとこうなります。
| コース | 1人あたり(税込) | 研修時間 | 1時間あたり |
|---|---|---|---|
| 基礎コース | 32万円 | 12時間 | 約2.7万円 |
| Claude Codeコース | 40万円 | 12時間 | 約3.3万円 |
| 組織トップ層向けコース | 48万円 | 12時間 | 4万円 |
正直に書きますが、この1時間あたり単価は、集合研修型を1人あたりに割り戻した数字より高く出ます。「1回80万円・20名・1日6時間」なら1時間あたり約6,700円ですから、4倍前後の開きがあります。
この差を埋めるのは講師の話のうまさではなく、その12時間で受講者が何をしているかです。講義を聞いている時間と、自分の業務を題材に手を動かしている時間の比率を必ず聞いてください。「1時間あたりは安いが、そのうち実習は30分だけ」という見積りは、実質的には割高です。
③ 研修が終わったあと、手元に何が残るか
これは金額ではありませんが、費用対効果を左右する最大の項目です。見積書の「成果物」「納品物」「研修後の対応」の欄を見てください。
- 資料が残る…スライドや動画。読み返せるが、業務は自動では変わらない
- 動く仕組みが残る…受講者が自分の業務用に作ったツールや手順。翌日から実際に使える
- 相談先が残る…研修後の質問対応。詰まったときに聞ける
「研修だけやって終わりじゃ困る」という懸念は、この欄で潰すしかありません。研修当日の翌週に、受講者が自分の業務で詰まったとき、誰に聞けるのか。ここが空欄なら、その研修は当日で終わります。
Yukarimiの3コースには、研修後1ヶ月間の無料アフターサポートが付いています。追加費用はかかりません。研修が終わった直後の1ヶ月は、受講者が実際に自分の業務へ持ち込もうとして最初につまずく期間なので、ここを空けないための設計です。
「上に説明できる材料がほしい」という場合、①と②だけでは弱いことが多いです。③まで含めて「◯万円で、この業務がこう変わり、それがこの形で残る」と書けたとき、初めて稟議が通る形になります。
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助成金が使えた場合、実質負担はいくらになるか

「補助金って使えるんですか」は、費用の話で必ず出る質問です。
結論から言うと、企業が従業員に研修を受けさせる場合、費用の一部が公的な助成の対象になり得ます。ただし、どの制度が使えるか・助成率が何%になるかは、企業規模、雇用保険の加入状況、訓練の時間数や形式、申請のタイミングなど複数の条件で決まります。企業ごとに結論が変わるため、この記事で「あなたの会社は使えます」と断定することはできません。
そこで、断定できない部分は置いておいて、「助成率が分かったら実質負担がいくらになるか」の計算だけ先に出しておきます。自社に適用される率が分かった時点で、この表を見れば判断できます。
助成率別・実質負担の早見表(1人あたり・税込)
| 助成率 | 基礎コース 32万円/人 | Claude Codeコース 40万円/人 | 組織トップ層向けコース 48万円/人 |
|---|---|---|---|
| 助成なし | 32万円 | 40万円 | 48万円 |
| 2分の1(50%) | 16万円 | 20万円 | 24万円 |
| 3分の2(約67%) | 約10.7万円 | 約13.3万円 | 約16万円 |
| 4分の3(75%) | 8万円 | 10万円 | 12万円 |
※上の表は単純な掛け算です。実際の制度には1人あたりの助成上限額が設けられていることが多く、上限に達すると表どおりの金額にはなりません。あくまで「率が分かったときの当たり」としてお使いください。
使う前に確認しておくべきこと
- 申請は「研修を受ける前」が原則。多くの制度は、訓練を始める前に計画の届出を求めます。受けたあとで申請しようとしても間に合いません。費用を抑えたいなら、社内で日程を決める前に確認してください。
- 訓練時間の下限がある。一定時間以上の研修でないと対象にならない制度があります。参考までに、Yukarimiの各コースはいずれも12時間です。
- 制度は年度ごとに変わる。助成率も要件も改定されます。ネット上の解説記事の数字が古いことは珍しくありません。
- 最終的な可否は公的窓口で確認する。管轄の労働局や、顧問の社会保険労務士にご相談ください。研修会社が「使えます」と言っても、決定するのは制度側です。
Yukarimiの研修も助成の対象になり得ますが、御社の状況で実際に適用されるかは個別の確認が必要です。「使えるつもりで稟議を通したら対象外だった」が一番困る展開なので、この点は正直にお伝えしています。制度ごとの助成率・要件・申請の流れはAI研修に使える助成金・補助金|制度・要件・申請手順で詳しく整理しています。
「うちみたいな規模でも意味あるんですか」に答える

費用の話の裏には、たいていこの疑問があります。従業員が数十名の会社や、予算の枠が決まっている自治体・団体の場合はなおさらです。
1名から受けられるので、人数を集める必要がありません
大企業向けの「1回いくら」の研修は、参加人数が多いことを前提に価格が組まれています。20名集められる会社にとっては効率的ですが、受講させたい人が2〜3名しかいない会社が同じ枠を買うと、1人あたりの単価は跳ね上がります。「人数が足りないので開催できません」と言われるケースもあります。
Yukarimiの3コースは人数制限も最少催行人数もなく、1名からでも受けられます。社内で受講者を募って頭数を揃える手間がいりません。まず1名だけ受けさせて、効果を見てから広げる——という進め方が、そのまま見積りの形になります。基礎コース1名なら32万円(税込)です。
「ITに詳しい人間がいない」は、前提として設計されている
基礎コースのゴールは「生成AIを日常業務で使いこなせるようになること」です。エンジニアを育てる研修ではありません。社内にIT担当者がいないこと自体は、受講の障害にはなりません。
一方で、Claude Codeコースは「特定の業務フローにAIを組み込んだ仕組みを自作・運用できる」ところまでを目指します。社内で推進役になる方を1〜2名決めて、その方にここを受けてもらう——という組み方が、小さく始めるときの現実的な設計です。研修後1ヶ月の無料アフターサポートも、この推進役が最初につまずく時期を支える前提で付いています。
自治体の審査を通っている実績があります
Yukarimiの実践型AI研修プログラムは、松江市「MIX PoC」第7号に採択されています。中小企業向けに、実業務に直結する形のAI研修と研修後の伴走支援を行う事業として、自治体の審査を経たものです。
研修会社を選ぶとき、実績を自己申告だけで判断するのは危険です。第三者の審査を通っているかどうかは、上に説明する材料としても使えます。
AI研修の費用に関するよくある質問
AI研修の費用はいくらぐらいですか?
提供形態によって大きく異なります。eラーニング型は1人あたり年間5〜10万円前後、講師派遣型は1回30〜150万円前後、業務特化のカスタマイズ型は100〜300万円超が一般的な相場です。Yukarimiの実践型AI研修プログラムは1人あたり32万円(税込・2026年中の価格/12時間)からで、総額は「1人あたりの単価 × 受講人数」で決まります。
1名だけでも受けられますか?
受けられます。人数制限も最少催行人数もありません。料金が1人あたりで設定されているため、1名なら基礎コースで32万円(税込・2026年中の価格)です。「まず一部署から」「まず推進役の1人から」といった始め方が可能です。
研修は何時間で、何回に分かれますか?
3コースとも12時間です。何回に分けて実施するかは、御社のご都合に合わせて調整できます。まとめて短期間で終える形でも、業務の合間に分散させる形でも構いません。
研修が終わったあとのフォローはありますか?
研修後1ヶ月間の無料アフターサポートが付いています。追加費用はかかりません。受講者が自分の業務にAIを持ち込もうとして最初につまずくのがこの時期なので、そこを空けないようにしています。
安い研修と高い研修は、何が違うのですか?
主に3点です。(1) 教材が使い回しか自社向けに作るか、(2) 講義を聞くだけか受講者が手を動かすか、(3) 研修当日だけか終わったあとのフォローまで含むか。金額差の大半はこの3つで説明できます。
助成金は使えますか?
企業が従業員に受けさせる研修は、公的な助成の対象になり得ます。ただし、どの制度が使えるか・助成率が何%かは、企業規模や訓練内容などの条件で変わるため、一律には言えません。多くの制度は研修を始める前に申請が必要なので、日程を決める前に管轄の労働局や社会保険労務士にご確認ください。
見積りを取る前に、何を決めておけばいいですか?
「誰に受けさせるか(人数と役割)」と「終わったあと何が残っていてほしいか」の2つです。この2つが決まっていれば、各社の見積りを1人あたり単価・1時間あたり単価に直して比較できます。逆にここが曖昧なまま見積りを取ると、金額の大小しか比べられません。
まとめ
- AI研修の費用は「1回いくら」と「1人いくら」の2通りの数え方がある。単位を揃えないと比較できない
- 相場の目安は、eラーニング型が1人あたり年5〜10万円前後、講師派遣型が1回30〜150万円前後、カスタマイズ型が100〜300万円超
- Yukarimiの料金は1人あたり32万円/40万円/48万円(税込・2026年中の価格)。各コース12時間、1名から受講可、研修後1ヶ月の無料アフターサポート付き
- 見積書は①1人あたり ②1時間あたり ③あとに何が残るかの3点に直して比べる
- 助成金は対象になり得るが、可否と率は企業ごとに違う。研修を始める前に公的窓口で確認する
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